平成21年11月30日(月)、世田谷区役所において、区職員対象の都市復興プログラム実践訓練第3回に、K-TECから2名が参加し、「このまちは、私たちのまち~みんなで、まちをつくり育てようよ!~」というテーマで講演しました。この訓練は4回シリーズで行われており、「過去の知見にふれながら、都市復興プログラムを習熟し、都市復興に関する実践的な対応能力の醸成を図る」ことを目的に、様々な所属の職員30名が参加されています。今回は3回目で、発災1~6ヶ月以内を想定し、都市復興計画の策定と、特措法の被災市街地復興推進地域の指定・第二次建築制限の区域設定について理解するというプログラムでした。1回目に復興計画の進め方についてK-TEC メンバーが講演しましたが、今回は女性の視点から見る被災地復興の課題やあり方について聞きたいとのご要望により、神戸では、震災から半年の間どのような状況であったかということと、震災復興土地区画整理事業が行われた六甲道駅北地区の住民が、どのような想いで、10年以上にわたる事業期間を歩んできたかを話し、そこから「私たちのまちは、私たちの手で」という熱い想いが地域の復興に必要不可欠であること、そして、女性の立場を踏まえた震災復興に関する所感や教訓のようなことについても、お伝えしました。講演には震災後の地域状況を聞きに一般職員も参加されました。訓練の最後に、災害への備えの大切さと同時に、地域の長所短所や課題を知っていることがいざという時に非常に役立つこと、そのためには普段から地域に入り、住民とのコミュニケーションをとっておくことが重要であるということを受講生へのメッセージとして送りました。(文責:NY)