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奈良県県下204小学校の校長先生方の教育研修会が平成23年12月13日開催され、その際「居安思危」の題名をいただき、学校現場における「児童を守る」「地域を守る」「避難所機能を発揮する」ために災害に備える心構えについて話すよう講演依頼を受けました。
K-TECではこれまで20数校の小・中学校から個別に依頼を受け阪神・淡路大震災の様子やその中で学んだこと、災害に備える心構えなどを話してきましたが、対象は児童、生徒の皆さんで校長先生方への講演は始めての経験であり、非常に緊張した中で行いました。
東日本大震災の現地の悲惨さを話し、過去の地震や県下南部で台風12号の被害を受けたことから奈良県ではこれまで大災害のない平穏なところとの思い込みを打破して、災害時にどのように判断し動いていただきたいか、そのために「安きに有りて危機に如何に備えるか」を阪神・淡路大震災の体験を中心に話しました。
その中で、当時孤児となり友達を失った児童の心のケアーや学校再開の本来業務のある中、学校避難所での献身的なお世話を頂いた先生方の活動にお礼を述べ、自然災害発生時には行政側として学校に期待する点が多々ある事にも触れました。
また、東日本大震災の時、日頃から避難訓練を行っていたことから児童を津波から守った事例と、逆に救えなかった命の事例を現地調査したときの様子を交えて話すことで、訓練の大切さや環境整備の必要性を語り、現場の最高責任者として、そして地域の核としての日頃の防災活動をお願いしました。
そして、今後とも先生方や児童の皆さんとご一緒に危機に備える減災のあり方について研究する機会つくりをお願いして研修を終わりました。 (文責N.K)