東京のJR中央線飯田橋駅の周辺地区で千代田区帰宅困難者避難訓練(総合防災訓練)が平成22年1月15日に行われました。その中の催しの1つ、「ミニ講演会・神戸の体験談を聞こう」で話をしてきました。
東京直下型地震が発生した場合、千代田区では約57万人の帰宅困難者が発生すると想定されています。
訓練は、災害時に帰宅困難者が発生した場合の混乱防止を目的として、飯田橋駅周辺地区の企業が構成する「地域協力会」と千代田区の共催で平成15年度から続けられ、地元の町内会も参加しています。
今回の訓練では、革靴やハイヒールの仕事スタイルで長い距離を歩くのがどのくらい大変かを体験するもので、会場周辺に設定された1.8キロの徒歩帰宅体験ウオークラリー(スタンプラリー)のルート中に配置した、防災関係の展示、ミニ講演会、
救護訓練などを見聞きしながら歩きます。
ミニ講演会では、阪神・淡路大震災の概要とそこから学んだことと合わせて、災害時における地域と企業の連携に関する神戸の事例を2件紹介しました。
1つ目は、真野地区の三ツ星ベルト(株)の従業員が、震災当日、住民と協力して消火活動を行って延焼を最小限に食い止めたこと。また、「住民と企業が共生するまちづくり」を目指し、日頃から“顔の見える関係づくり”に取り組んでいること。
2つ目は、旧居留地連絡協議会・防災委員会が策定した「旧居留地・地域防災計画」について。この計画には、企業の集団である同協議会が、帰宅困難者を支援する取り組みを行うことも盛り込まれていること。
1回25分程度の話を、10:30、11:00、11:30、12:00の4回。毎回10~15人の方々に聞いていただきました。
(文責 M.K)