K-TECメンバー、神戸市新規採用職員向け震災対応研修で指導

9月9日と30日の2日間、神戸貿易センタービルの神戸市職員人材開発センターにて平成21年度神戸市新規採用職員に対する「震災対応ロールプレイ」研修が行われました。

この研修は、震災から15年の長い年月が経過し、震災を体験していない職員が増える中、
震災時の職員の対応をシミュレーション体験することにより、災害時の危機管理対応のあり方と阪神・淡路大震災の経験と教訓を学ぶものです。
K-TECからは、片瀬、永木、西川、青木、宮崎、太田、倉橋、児島(参加日別、順不同)の各氏がアシスタントコントローラーとして参加しました。
このロールプレイは、震災発生後からの1週間の出来事を2時間ほどに凝縮して、各人が「区長」や「校長」の役割を演じて、組織的な対応を疑似体験するシミュレーションゲームです。
「火災が発生し、延焼のおそれ」、「周辺地域から次々と遺体が運び込まれる」など、次々と被害状況が書かれた想定カードが配られることにより、区や学校災害対策本部および避難所グループはその対応に追われます。
想定カードは、阪神・淡路大震災に基づき創作されたものですが、想定内容の臨場感に受講者の緊張感は否応無く高まります。具体的な対応策を決めかねていると、K-TECのメンバーから指導を受けることもありました。
特に、発生後24時間と1週間目の模擬記者会見では、行政の対応について容赦ない質問が飛び交い、「区長」や「校長」が冷や汗をかくシーンも見られました。
受講者は、「こんな緊張はしたことがない。良い勉強になった」との意見もあり、実践的な研修となったようです。また、学生時代に中越沖地震でボランティアセンターを運営した経験のある職員は、「実際こんな感じだった」とロールプレイについて感心していました。
この日は、東京都葛飾区防災課の職員も視察に来られ、「今後、区の危機管理対応研修メニューとしてとり入れたい」とのことでした。
震災対応を知らない新人にとって今回の研修が、将来発生する危機管理対応にも役立つものと期待されます。

文責:TM

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